今こうして気軽に海外へ行けなくなってしまうなんて、きっと誰も想像していなかった。だってこの21世紀に、まさかの伝染病がはやるなんて・・・まるで映画かSF小説の中のお話のようだなと、未だに思います。
私は前職の仕事がら、毎年1月、2月、6月、7月、9月はほぼ2ー3週間位をイタリアに滞在していました。レジデンスに泊まっていたので、住んでいた、とも言えます。そういう生活を入社してからざっと10年ほど送っていたので、イタリアあるある~話しや、海外に頻繁に行き来していると自分の時間間隔とか年齢感覚とかがどんどんと「自分仕様」に更新されていくのが楽しくて。
そんな生活を続けていると、自分で料理を楽しむとか、はあんまり縁がなくなるし、部屋にお花やグリーンを飾るとか、ましてや家族と密なコミュニケーションを取るとか・・・本当に全然あたまの片隅にもありませんでした笑
が、結婚し、出産し、そしてコロナがあり、今年2021年で4年になります。
家のことに手をかけるのは楽しいし、リモートワークのお陰で仕事は忙しいけれど家が荒れ過ぎることはなくなり、小さい子供との生活で夜は21時台に寝ることが当たり前になりました。
頻繁に海外に行っていた時も楽しかったけれど、今の生活も勿論楽しい。何よりも人生に関わってくれる人の数が増えるということは、責任ももちろん伴いますがお互いの成長を感じたり、嬉しいことを一緒に喜べたりするのはかけがえのないことだなと。
ステイホーム、リモートワーク、ソーシャルディスタンスってこれからの時代にはむしろ「あたりまえ」になり、人との距離感というものがより自分志向で選べるのだなと。
イタリア行き来時代、家族を持ってから、そしてコロナという災厄を経ての今。そういえば転職もしたし、イタリアでの仕事とは一旦距離を置いていますが、また新しい環境になっている。
変えよう変えようと思っていた(とらわれていた)わけではないけれど、どこかいつも「こうしたいな」と常に考えていたように思います。
自分の未来が、家族の未来が、楽しくなるような。そこから俯瞰した、「今日という一日」。
40代って今までのことを肯定的に懐かしく振り返ったり、これからのことにワクワクしたり、何も希望がやりたいことがないな~とちょっと踊り場感がある世代なのかもしれない。
どんな状況であっても自分にとっての「これ、したい。こう在りたい」を選べる自分でいたいなと考えています。