Effortless Life
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生後9か月の息子と夫と離れて気づいたことや、葛藤について。

ただいまミラノに来ています。毎年のこの時期、二週間ほどイタリアに行く生活をしていました。2018年の秋に妊娠が分かり、去年2019年4月に出産、そして今年2020年。そろそろ・・という声もあり、どうしても・・という事情もあり、出張復帰です。  

とはいえ、今は身軽な気軽な独身身分ではなく、家族持ち+子供持ちである私。ひとりで勝手に「明日から二週間行ってきます」とパスポート片手にお出かけするわけにはいかない。  

そもそも、生後9か月の息子と離れるのは母親としてどうなの?いいの?という自分の心の底からの声が、フツフツと聞こえてきていました。 

無視するわけではないけれど、
いや、やっぱり・・そうだよね。って。

・もう復帰なの?せめて一歳になるまでは一緒に
・子供が小さいうちは一瞬だから仕事を優先するのはおかしい
・時間とお金、どっちを取る?
・母親が育児については「なんでも」率先すべし
(病児対応、離乳食、通院、育児知識、身の回りの世話等)
・やってない罪悪感を刺激されまくる

結婚ではあまり生活は変わらないけれど、出産があるとやっぱり生活が大きく変わります。時間の使い方が変わらざるを得ない=出産前と同じライフスタイルは変化が必要。今までの働き方(年4-5回イタリア行き来)は、何かやり方を変えるか等工夫が必要になってくると考えています。子供はどんどんと成長するし、その時々の親としての対応も様々。

元々仕事は好きな私。出張もハードですが、やっぱりずっと続けてこられたのは「好き」な気持ちが根底にあるから。だからこそ、家族を持った私は今までの優先順位と、今の優先順位がその時々によって変わっていくことを、受け入れないとなと思っています。 

変わらず美しいヴィットリオ・エマヌエレ通り

仕事を続けながら、家族生活を夫とともに運営していくこと。それぞれの家族の幸せの形があると思うので、人と比べたり、自分は・・と思う必要はない。と、頭ではわかっているのに、つい「自分が出来ていないこと」を感じすぎて落ち込んだり、まだまだしちゃっています。あれもこれもとキリがない情報社会、特に産後6か月くらいまでは日々の流れが目まぐるしすぎて・・考えることだけで疲れてしまったこともあります。 

家族のことが気になる、大好きだから家族のことは私がやる。
仕事が大事、取引先と会社のメンバーが大切だから私がやる。 
に、なりすぎないように(笑)
自戒もこめて。

久しぶりにきたミラノ。
懐かしいなと思ったのは一瞬で、どこか遠くの海外の街。 
バールも地下鉄も、街を歩く人の姿もちょっと距離が。

いつもいつも
「ここではないどこか」を求めていた過去。

帰国する日の朝、ミラノ・チェントラーレ駅

家族を持つということは
安心の「港」を持つことなのだな
と感じています。