婚活していた時、いつもいつも思っていたことのひとつに「自分らしくいたい」と「結婚したい」って両立するのだろうか、と考えていました。35歳も過ぎてくると自分の好き、嫌い、無関心の内容も分かってくるし、「こうしたい」ということがおぼろげながらもクリアになったり(時には影響を受け過ぎてマッサラになったり!)。
「自分らしくいたい」でいれば・・・相手に嫌われる?素のままの自分になんて自信がない。
「結婚したい」でいれば・・・自分自身を押し殺して、相手になんでも合わせないといけない(当時の思いこみ)。
その二つのどちらかしかなくって、どっちに触れてもなんだか納得する気持ちになれませんでした。そりゃそうですよね、白黒しかない状況しかないなんて有り得ないし、人はどんどん変わっていくのに。こっち側にならないと!なんて不毛な思いこみの努力を繰り返していたような気がしています。
今日はそんな時に読んでいた本の紹介です。
「結婚のずっと前」坂之上洋子著
写真に惹かれたのと、わかりやすい文章でとても読みやすく本棚に置いておきたい本。どこかのブログで紹介されて、吸い寄せられるようにして買ったことを覚えています。
秋の雨が降る10月の日曜の午前中。一人暮らしの部屋のソファであっという間に読みました。
どうしたらいいかわからず悩む時には
自分でいろいろ考えず
友人の意見だけに頼らず
本をたくさん読むといいよ
同じことで悩んでいた人に
必ず出会えるからその人たちが
もがいて苦しんでだした答えや考え方に
目から鱗が落ちる瞬間がきっとある。
生きていると 愛は増えるのよ
彼が不機嫌だったら
根掘り葉掘り 不機嫌の理由を突き詰めない
黙って(そっとしておいてあげて)
男の人は自分で、ひとりで考えたい時があるんだから
ほおっておけばいいんだ彼女が不機嫌だったら
根掘り葉掘り 不機嫌の理由を突き詰めること
黙って(ほおっておいてはいけない)
女の人は話しながら考えたい時があるんだから
ちゃんと聞いてあげるといい
決してこうしたらいいと答えを出しちゃいけない
聞いてあげるだけでいい
読み終えた後に、「がんばろう」でもなく、「もっと行動しなくちゃ」でもなく、「自分を許そう」という気持ちになったことを思いだしました。
「自分らしく」も「結婚したい」もまぎれもない自分の気持ち。どちらかを捨てようとしていた自分を情けなく思い、両方大切にしたい思いをずっと持ち続けようと。
”結婚のずっと前”というタイトルもステキで、今の私・生活は例えば20年後の私の「ずっと前」。これがたくさんたくさん積みあがって、自分の歴史になっていく。
まいにちの日々が愛おしく感じられる一冊。 悩む日常すら「自分らしさ」と思えば、ちょっと元気が出てきそうです。
書籍はこちらです。(履歴をみたら2016/9/16に注文していました)