Effortless Life
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Life at Milan (2008-2010)

7年前、カプリ島滞在時に不採用通知をもらい途方に暮れた時

またまた過去ブログエントリーです。

7年前の夏、ミラノ・マランゴーニを無事に卒業してからミラノでどうしても働きたくって就職活動をしていました。日本での職歴なんて考慮もされず、滞在許可取得に1年以上かかり、バカンス直前の時期ににっちもさっちもいかない就職戦線。かなり行きたい会社があって手ごたえも感じていたところからの、不採用通知をもらった時、カプリ島に滞在していました。その時に書いたエントリーです。もがく時期を怖がらない、衝突面積が大きければ大きいほど・・自分の器が広がるって信じています。

今思い出してもこの不採用通知はかなりのネガティブインパクトで、辛かったなー。そしてその翌月に今の仕事の出会いがあり、タイや東欧をめぐる旅を経て、日本への帰国を決意しました。

2010/6/21  軸さえあれば
(写真:大好きなファーロの海からティレニア海をのぞむ)

20日に返事が来るという・・お仕事の話。連絡を頂きました。
結果、「未だ未定」 ! 採用担当からきた内容は以下の通り。

Still i am busy for make others interviews
Now i am not able to give you any reply or make any agreement.If you have same others job offer please gohead.

これって、もう「次だ!次」の合図ですね。しかも他のオファーがあったらそっちへ行ってくれと書いてあるし。不採用通知ではないけれど、採用でもない。なんだよソレ。 だから自分で・・・決めました。こことはもう縁がなかったということで頭と気持ちを先へ進めることに。 Vado Avanti です。それにしても五月末の急展開だと思ったら、ま、こんな結果に。気持ちがついていけないのが正直なところ。

そもそも・・何がしたいんだろうか、どういう人生をこの先送りたいのか、どういう仕事をしたいのか、何をみたいのか、何を感じたいのか、誰と一緒にいたいのか、どういう毎日が心地よいのか、そして何が自分にとって幸せなんだろうか。 と・・・テレビも無く、知り合いも友達もいなく、ネットもつながりにくいココに滞在していると色々と考える時間が多い。ポロポロと具体的なことはあるけれど、もっと大きな視点で考えると全てが些細なこと、考えるまでもないこと思えてしょうがない。こんな時間を持てたこと、今まであっただろうか。少なくとも学校があった時は全く無かったし、日本にいるときはさもありなん。大学を出てすぐに就職し、イタリアに来るまでずっと働いていたことを思い出すと。

色々なものを欲しがり過ぎていたんだ、と思いだす。時間だったり、お金だったり、物だったり、人付き合いだったり、見栄もあったのかもしれないし人との比較もしていたんだと思う。そういう状態に気づいていたけれど、もっともっと!という気持ちを掻き立てられる日々。欲しがる割には、手にいれてもちっとも嬉しくなくて・・なんて思ったことも少なくない。つまり。結局、あまり必要ではなかったんだ。

必要なもの。
私にとって、必要なもの。

家族、豊かな時間、チャレンジングなこと(語学の勉強だったり、ジムに行くことだったり)、本や映画や音楽、旅。それを叶えるため支えるための仕事……それが現時点のベース。今朝、ファーロの海岸で日差しをたくさん浴びながら思った。