Effortless Life
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情熱を持って生きる 映画「メットガラ ドレスをまとった美術館」

映画館での時間。今年になってより大切にしたいと思っています。チケットを手配して、時間を決めて、映画館に行く。ちょっと早めについて、トイレを早めに済ませて、劇場には早めに入ってその椅子の感触を味わったり、暗さや静けさを味わう時間も好きです。一人でも行くし、二人でも行ったり。どちらの時間もそれぞれ楽しいです。

この間の週末、「メットガラ ドレスをまとった美術館」を観てきました。場所は、有楽町マルイ近くのヒューマントラストシネマ。家から銀座エリア地区は一番近く、大きな老舗映画館やミニシアターもあるので・・映画を見る時は殆ど銀座、日比谷エリアです。

オンラインで前日にチケット手配をしていたのでスムーズ。昔はいい席を取るために並んでいたなぁ・・なんて思うと、時代は変わりました笑 ありがたいことです。

映画や本の良いところは・・登場人物の疑似体験が出来ることにあると思います。一生かかっても出会えない人たちからパワーをもらうには、やっぱり本や映画。この映画は、私も端くれながら働いているファッション・モーダ業界とニューヨークのメトロポリタン美術館で働く人達の奔走を描いています。主役はメトロポリタン美術館の服飾部門を指揮する革新的キュレーター アンドリュー・ボルトン。彼のまなざしや、辛いときでもゴールにむかってひた走る情熱が本当にまぶしかったです。彼はトム・ブラウンのパートナーでもあり、普段のファッションもとてもオシャレ。丈短めのパンツもスタイルがあり、メガネや身のこなし、ヘアスタイルがふわっと決まっているところもぐっときました。ピンチになっても、仲間と切り抜ける。想定外な事は必ず起こるけれど、打開策を諦めない。情熱を持った仕事や、ライフを送っている人って本当に輝いているなぁと羨望の眼で映画を楽しみました。

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ドレスも展示もそれぞれ素晴らしく、パリのイブ・サンローラン財団での過去のアーカイブのシーンや、ウォン・カーウァイ監督(そういえば映画「花様年華」見ていなかった!)の独特のセンスや色使いへの指示、アナ・ウィンターのしびれるデサイシブな意見とプロジェクトを進めていく様。ドキュメンタリー映画って、ストーリー展開がつまらない?って思うこともありますが・・一番リアルで、「そうそう、こういう時ってあるなぁ・・」って日常を重ね合わせる見方も出来るから面白い。

US VOGUEの編集長アナ・ウィンターの敏腕ぶりも映画で見られるのも良いですね。自分のセンスで決めていく、とはいえ・・威圧的ではなくお客様の人間関係にも配慮していたり、席順に悩むシーンが人間っぽく。豪華な自宅のシーンも公開されていて、うっとりでした。ニューヨークのアッパーライフってこんな感じなのかな。溺愛していると言われている二人の娘さんも登場。普段の着こなしもとてもステキで、手には必ずスタバのグランデと、ハンドバッグ。トートや肩掛けバックは使わないんですよね。洋服のシルエットが崩れるし、姿勢がどうしても悪くなってしまうから。普段ノートパソコンをトートバッグに持ち歩いている私 >< 肩に持つバッグというスタイルを変えるだけでも(小さ目バッグ等はアクセ代わりになるからOK!) 、すっきりとした身のこなしになれるのかも?なんて思ったり。どんな時でも、美しいヘアスタイルを保っていたのも印象的でした。

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歌姫リアーナの黄色のドレスは、中国人デザイナー・グオ ペイの作品(製作年数2年!25kg !)。これもとても素敵だったのですが・・今年は特にイエローをよく見るような?この間見に行った映画「美女と野獣」のエマ・ワトソンのドレスもイエローでしたね。この映画もとても良かったわ・・。うっとりでした。そして泣きました(内緒)。

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映画「美女と野獣」の舞台衣装担当は、アカデミー賞4度ノミネートの一流デザイナー ジャクリーヌ・デュランという方。このサイトに詳しかったので興味があるかたはゼヒゼヒ。

美しいものを観たり、その空間を体感するとなんだか細胞がイキイキとしてきます。自分にとっては欠かせない時間なので、映画や展示会や旅行は・・どんどん積極的に! イタリアに行く前に、ヒルズで展示中の「大エルミタージュ美術館展」も行こうかなと思ってます。

予告編もとても素敵です。ゼヒ~。