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ナポリに行ったら、ここはマスト!ピザ屋50kalo (チンクァンタカーロ)

イタリアの様々な都市に行きますが、中でもローマ以南の「ナポリ」という街は本当に奥深い街です。薄暗い街並みに、ひしめきあって吊るされている洗濯物、生活用品屋。街の屋台や怪しいお土産屋など・・キリがありません。イタリア人でも特に北の地方の人は、ナポリは危ない、あまり近寄らない、泥棒とマフィアしかいない・・なんて結構辛辣なコトを言ったりします。「Sei Napoletano」(発音;セイ ナポレータノ 意味:あなたはナポリ人です)って、ジョークの意味も含めてですが侮蔑するような意味も含まれているので、「ナポリ」の特殊性を伺いしることが出来ますね。年に4回程ナポリへ行きますが、未だ泥棒被害にあったことはありません。けれど郊外でのなーんとなく不気味な薄暗い街並みや、放置されているゴミの山を見ると・・「ああw」って思います。あんなに海が綺麗でご飯も美味しいのに勿体ないなーと。

ピザはナポリが発祥地。

市内には驚く位沢山のピザ屋がありますが、ちょっと古くさい印象だったり、生地がやたらと分厚かったり、チーズと具のボリュームがアンバランスだったり・・なかなか美味しいお店って無いんですよね。が、しかし!ミシュランガイド2017年度版によると、イタリアの最も美味しいピザ屋は全部で6軒。その6軒全てがナポリにあるってご存知でした?それほどのソウルフード且つ、世界的に認められている味。これは是非食べに行ってみないと!です。ちなみに以下のお店です。

・Gino sorbillo
・50Kalo
・Da Michele
・La notizzia
・Starita
・Oliva Concettina ai tre santi

その中でも、私が一押しするお店が今日ご紹介したい、50kaloです!

店名:50 Kalò di Ciro Salvo  チンクァンタカーロ ディ チーロサルボ
住所: Piazza Sannazaro 201/B, 80123
電話:+39 081 1920 4667

2014年にオープンしたばかりの比較的新しいお店です。お店は予約が出来ず、19:30の開店と同時に入店をオススメします。夜の20時を過ぎると大体人だかりが出来て、やや待つことに。けれど回転が早いのでスムーズに入店出来ます。こんな広場の一角にお店が。

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50kaloのピザはここが違う。まずはマルゲリータ。

他のお店と比較すると、なんといっても生地の薄さとモチモチ感があります。ミラノにはさくさくのクリスピータイプのピザもありますが、やっぱり本場のナポリの味はモチモチ具合が一番!フチの部分はお好みで。イタリア人は食べる人、食べない人半々位ですね。ちなみに私はお腹一杯になってしまうので、食べませんー。写真のピザは定番のマルゲリータ。シンプルにチーズとトマト、バジルのみ。このトマトがすっごく濃厚で甘いんです。みずみずしさはそのままなので、口の中でトマト風味がじゅわ~っと広がります。8等分してサーブされるので、切り分ける必要もなくて楽ちんです。 オリーブオイルでさらっとした風味なので、胃もたれも全く無し。FullSizeRender (8)

チーズ好きには絶対トライしてほしい「カルボナーラ」味のピザ

こちらは・・クアトロフォルマッジョ(4種類チーズのせ)ではなく、ネーミングもそのまま「カルボナーラ」です。日本のカルボナーラパスタは生クリームが入っているのが普通ですが、イタリアでは使いません。シンプルにチーズ、パンツェッタ(塩漬け豚肉)、黒コショウ、卵のみ。もちろんピザもそのお味で。ペコリーノチーズや、パルミジャーノチーズの風味がぱりぱりアツアツのピザによく合います。地ビールやコーラ、サイダーと頂くのが美味しいですね。アッツアツの生地であれば、フチ部分のカリフワ触感も楽しめるので是非♪

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絶品トマトは、プレシディオ認定の味

ナポリの地ビール(名前失念…)とサーブされる、50kaloオリジナルピザ。ブラックオリーブ、ケッパー、トマト、スカローラ(日本名だとキクジシャ。レタスやエンダイブと同じキク科の植物でチコリの一種です。)のしゃくしゃくした味と、モチモチの土台の風味がたまりません。とにかく美味しいトマトの味。こんな甘さとジューシーな食感はイタリア広しといえども・・なかなか味わえません。よーくメニューを読んでみると、スローフード協会プレシティオ認定のトマトとのこと!

イタリアのスローフード協会は、社会の変化によって消滅してしまう可能性がある食品・食材をArk of Taste(味の箱舟・アルカ)としてリスト・アップ。 さらに、アルカより厳格な条件を満たした品目をPresidia(味の砦・プレシディオ)に指定して保護に努めています。こちらのお店で使用されているトマトは、プレシディオで指定された(保護された)大切なトマトなんですね。どちら地方で生産されたトマトなんだろう・・今度行った時に聞いてみます!

 

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こちらのお店には食後の〆に欠かせない、エスプレッソがありません!デザートも、ジェラートのみという潔さ。お酒を飲みながら、ドルチェを飲みながら・・ダラダラと過ごす夕食というのがイタリアディナーの定番スタイルですが、ピザ屋さんはさくっと食べて、さっと出る。けれどもこのお店では、濃厚で美味しい1時間が過ごせること、間違い無し!是非ナポリに行かれる方、行ってみてくださいませ~。